イタリア FAQ

イタリア鉄道の予約

 イタリア鉄道(Ferrovie dello Stato、fs線)の予約をするための覚え書きです。2004年7月時点の情報をもとにしています。

1)

 イタリア国鉄のウェブサイトに接続します。英語も選択できるようですが、うまく動作しませんでしたので、ここでは伊語版で解説を進めます。

http://www.TrenItalia.com/

2)

 左上の欄に、旅程を入力します。

(1) 旅程入力

 この例では、2004年7月16日の午前中に、ローマ(Roma)からフィレンツェ(Firenze)まで行こうとしています。

 入力したら、INVIA(送信)ボタンを押します。

3)

 該当する時間帯の時刻表が表示されます。

(2) 選択肢の表示

 青い文字で ES* と表示されているのが最速列車イーエススター(ユーロスター・イタリア)、ICが特急列車インターシティ、Eが急行エスプレッソ、Dが準急ディレットです。右側に赤い 買い物カート がある便ならば予約可能です。購入できない便は、灰色で NO と表示されます。希望する便を買い物カートに入れて、次に進みます。

 1つの街に複数の駅がある場合、時刻の下に発着駅が示されています。“TE”はテルミニ駅、“SMN”はサンタ・マリア・ノヴェッラ駅の意味です。

4)

 座席の種別と購入枚数を指定します。NºPosti で人数を、その右側で1等席/2等席の指定をします。

(3) 料金表示

 同じ画面の下の方に、“Vogio... fumatori”というのがありますが、これは喫煙席を希望する場合にチェックを入れるものです。その下2箇所は空欄のままで。

 (4)

 いちばん下の項目がチケットレス(Ticketless)になっていることを確認して、Avanti(次へ)。

 ここで Ticketless が表示されない場合、当該区間ないし当該列車はチケットレス発券に対応していません。前の画面に戻って別の車種を試してみるか、あきらめて自動販売機で買うかしてください。

5)

 ユーザーIDとパスワードの入力画面です。はじめての利用の場合には、下の方にある adesso をクリックして、登録手続に進んでください。すでにIDを取得しているのであれば、必要事項を入力して、“Avanti”を押します。

6)

 ユーザー登録画面。枠の上にあるのは、運送約款です。

(5) 登録

 ここで記入する氏名は、パスポートおよびクレジットカードの表記と一致している必要があります。例えば遠坂凛さんは、パスポートでは 《Rin Tosaka》 なのに、カードのエンボスは 《Rinn Tohsaka》 となっていたとします。日本だと身分証明書は漢字で氏名が書かれていますから問題になりませんけれども、欧米だと別人ではないかと疑われてしまいます。食い違いに気がついたら早めにカード会社と相談し、パスポートと一致したものを発行してもらってください。

(6)問い合わせ

 氏名入力の下の方に、チェック項目があります。キャンペーンの案内を送って欲しい場合、“Estensione del consenso”の項目は、“Autorizzo”にチェックを入れてください。

7)

 ユーザー登録が正常に受理されると、次のような画面が表示されます。

登録完了

 ここで、メールの受信を行ってください。登録したアドレスに、イタリア国鉄からの連絡が届いています。内容は、ユーザーIDとパスワードです。私の場合、瞬時に送られていました。メールの到着を確認したら、Avanti をクリックし、次の手順に進みます。

 しばらく待ってもメールが届かない場合、登録手続に不備があった可能性があります。最初に戻って、やり直してください。

8)

 内容の確認画面です。

 ここでモザイクをかけてある2箇所、Codice Prenotazione (PNR) と Cambio Prenotazione (CP) は、予約内容の変更をする際に使うものです。後で届けられるメールに、手続のための接続先URLが記載されています。

 ES*の場合、運賃の中に座席指定料金が含まれています。タバコ(禁煙)マークの左側に書かれているのが座席番号です。ここでは 《9 : 52》 となっていますので、「9号車の52番」を探すことになります。間違えて先客が座っていたら、切符を見せてもらって席の交換を申し出ればいいでしょう。

内容の確認

 間違いが無ければ、支払いに移ります。利用できる会社は、VISA、MasterCard、AMEX、Diners、JCBです。

クレジットカード

 クレジットカードを手元に用意して、左側の Acquista をクリックします。

9)

 カード情報の入力です。これより先、ブラウザーの「戻る」「停止」「更新」ボタンを押してはいけません。多重請求される事故の原因になります。

カード情報

 情報のやり取りが終わるまで、少し時間がかかります。操作せず、見守っていてください。

10)

 手続が終わると、最終確認が表示されます。プリンターを使って、この画面を印刷しておいてください。

 下の方に Invia SMS というのがありますが、これは携帯電話あてにショート・メッセージを送るものです。ヨーロッパ在住でない場合には関係ありません。

 同時に、メールでも案内が届いているはずです。メーラーを起動し、受信してみてください。メールの到着を確認するまで、ブラウザーの画面を閉じないでおくことをお薦めします。メールには、より詳しい情報が記載されていますので、こちらも忘れずに印刷して持っていきます。

11)

 イタリアでは、乗車の際、ホームに設置された黄色い機械に切符を差し込んで時刻を打刻する必要があります。しかし、ES*をチケットレスで予約している場合、この作業は必要ありません。そのまま列車に乗り込んで、自分の席に座っていてください。ほどなく車掌が検札にやってきます。予約確認書を提示すると、正規の切符が手渡されます。


▼ 謝辞

 ここで紹介しているものは、りんさんが旅行記に書かれているものを参考にして、筆者が予約を試みた時の様子を記録したものです。有用な情報を提供していただいたことに、深く感謝の意を表します。

http://www.ne.jp/asahi/bella-vita/ringring/ryokouki6-3.html (La Mia Bella Vita)


established : 09/Jul/2004
(C) 2004 GenOishi

もどる